11月・月例山行 長者ヶ岳から天子ヶ岳へ
実施日:2025年11月15日(土)
山 域:天子山系
十一月の月例山行として御坂山岳会会員に参加を募ったが、参加者はなかった。よって、町内の山好き仲間二人に声を掛けたら二つ返事で行くという。こうして三匹のおっさんは、長者ヶ岳へと向かった。
田貫湖北サイト駐車場はすでに満車であった。しかし、軽貨物車の特権というか、駐車スペース外の隙間を見付けて駐車することができた。湖畔の紅葉が美しい。
登山口から暫くは石畳の道を行く。やがて尾根に出て、長者ヶ岳への登山道に合流する。休暇村分岐でひと休みして振り返ると、予想外の高さに富士山が見える。こんな近くに富士山があるとは思わなかった。
登山道を境に右が広葉樹林、左がヒノキ人工林だ。広葉樹林は所々でカエデが紅葉している。日差しが暖かく、体が汗ばんでくる。十一月とは思えない陽気だ。やがて人の声が聞こえてきた。長者ヶ岳の山頂だ。
長者ヶ岳山頂の富士山方向は樹木が伐採されており富士山がよく見える。しかし、残念ながら富士山の頂は雲に隠れてしまった。山頂は広い広場になっており、標柱やら道標やら看板やらが多数建っている。その中に、田貫湖に引っ掛けてか、タヌキの置物もあったので笑ってしまった。ついでに記念撮影をする。
長者ヶ岳から天子ヶ岳に向かう登山者はあまりいない。尾根が県境で、左の天然生林が白糸財産区の山、右のヒノキ人工林が佐野の国有林だ。落葉を蹴散らしながら登山道を進む。読図で予測した以上に登り下りが激しいが、紅葉を愛でることによって疲れを忘れる。
ほとんど平坦な天子ヶ岳山頂に着くが、展望はまったくない。山頂直下から激下りが続き、うんざりする。頭上にはパラグライダーが木にぶつかりそうなくらいの超低空飛行で飛んでいる。
林道に出てほっとするのも束の間、そこから田貫湖までが意外と長い。舗装道路を延々と歩き、休暇村からは田貫湖畔の遊歩道を歩く。周りは観光客だらけで、登山の格好をしているのは我々だけだ。なにか場違いな所へ来たような気がした。ここへ来てやっと富士山が雲の間から姿を現した。真紅のモミジとのコントラストに目が奪われる。駐車場に戻ると、荷物整理も早々に疲労回復のため上九の湯へ向かう。甲府市民は入浴料が半額なのが嬉しい。
一日山を歩いて下山したら温泉に浸かり、帰宅したら行き付けのパブへ直行して好きな酒を飲み好きなものを食う。それ以上何を求めようか。我ながら良い趣味を持ったものだ。
長者ヶ岳は、私の山梨百名山第九十二座目の登頂であった。
(中安)

